業界勢力図  外食

外食 ~ 縮小続く国内市場。他業態展開と海外進出が活路

外食業界売上高ランキング&対前期比

1 ゼンショーHD 4,175億円 横ばい

2 すかいらーく 3,295億円 横ばい

3 日本マクドナルドHD 2,947億円 横ばい

4 吉野家HD 1,645億円 横ばい

5 モンテローザ 1,463億円 横ばい

※日本マクドナルドHDは2012年12月期、吉野家HDは2013年2月期の売上高

(数字は2012年度の実績。有価証券報告書に基づき作成)

 

主要企業の最新動向&トピックス

1位 ゼンショーホールディングス

牛丼チェーン「すき屋」を展開。積極的なM&Aにより、ファミリーレストランの「ココスジャパン」をはじめ、和食レストランやうどんチェーンなどを次々と傘下に収め、他業態展開で急成長。中国、ブラジル、タイなどの新興国で「すき屋」を展開するほか、米カタリーナ・レストラン・グループの買収により現地で「USココス」などの運営も行っている。不採算チェーンの統廃合にも注力しており、ファストフードの「ウェンディーズ」などからの撤退を行っている。

 

2位 すかいらーく

ファミリーレストランの「ガスト」「ジョナサン」をはじめ、和食や中華、焼肉店などを幅広く展開する多業態レストランチェーン。宅配やネット通販も展開。業績悪化で2008年より不採算店の閉鎖を加速し、2009年には創業時からの主力だった「すかいらーく」をすべて「ガスト」へと転換。2012年には小僧寿しを売却して赤字店ゼロまで回復を果たし、「ステーキガスト」「どんぶりガスト」など単一商品に特化した新業態店舗の出店を推進している。2011年に米投資ファンド、ベインキャピタルの買収により同社の傘下へ入ることが決定、再成長に向けて攻勢をかけている。

 

3位 日本マクドナルドホールディングス

国内最大のファストフードチェーン。本場アメリカを意識した期間限定のハンバーガーや好採算のチキンを主役にした新商品など、メニュー開発とマーケティング戦略に強みがある。不採算店舗の戦略的閉店を推進し、居心地の良さを追求したデザイン性の高い店舗やドライブスルーなど、より採算性が高くブランドイメージの優れた新店舗の出店に経営資源を集中。直営から本部のコストを抑えられるフランチャイズへの移行も進めている。

 

4位 吉野家ホールディングス

牛丼チェーン「吉野家」が主力で、アメリカや中国、東南アジアなど海外出店数は600店舗を超える。近年は讃岐うどん「はなまる」、 ステーキレストラン「どん」、持ち帰り寿司「京樽」などをグループ化し、事業の多角化を推進。牛丼を核にメニューの多様化にも取り組んでいる。

 

5位 モンテローザ

「白木屋」「魚民」「笑笑」を展開する居酒屋最大手。お好み焼き店やイタリアンレストランなど新業態を打ち出すとともに、中国、韓国、シンガポールで居酒屋チェーンの支店を展開している。「笑笑」での女性限定の食べ・飲み放題プランが好調で、低単価の均一料金制を導入した新業態店舗も展開中。2013年にお弁当の宅配事業へ参入。

 

このほか、日本ケンタッキー・フライド・チキン、モスフードサービス(以上、ファストフード)、松屋フーズ、三光マーケティングフーズ(以上、牛丼)、スターバックスコーヒー ジャパン、ドトール・日レスホールディングス、サンマルクホールディングス(以上、カフェ)、王将フードサービス、トリドール(以上、麺類)、あきんど寿司ロー、カッパ・クリエイトホールディングス、くらコーポレーション(以上、回転寿司)、サイゼリヤ、セブン&アイ・フードシステムズ(以上、ファミリーレストラン)、大庄、ワタミ、コロワイド(以上、居酒屋)など多数。

 

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