業界研究  ゲーム・アミューズメント

人を楽しませる施設・サービスを提供する娯楽産業

業界の特徴

余暇を楽しむための施設やサービスを提供するゲーム・アミューズメント業界。ゲーム業界は家庭用ゲーム(ハード/ソフト)、モバイル・ネットゲームに大別され、アミューズメント業界はおもちゃ、映画、音楽、カラオケ、パチンコ・パチスロ、テーマパーク、遊園地、動物園、水族館など幅広い分野を擁する。ゲームメーカーがパチンコ機を手がけたり、映画会社がテーマパークを運営したりと、分野を越えた提携・融合が見られるのが特徴だ。

 

業界の動向

ゲーム業界

家庭用ゲーム市場は、不況による個人消費の低迷や、無料・低価格を武器とするモバイル・オンラインゲームの台頭により、2008年以降は国内・欧米ともに伸び悩み状態。スマートフォン向けゲームアプリの急伸も逆風となり、従来の携帯型ゲーム機や据え置き型ゲーム機の販売がふるわず、ハードメーカー各社は苦戦を強いられている。一方、ゲームソフトメーカーでは、家庭用向けソフトの販売は減速しているものの、その分をソーシャルゲームの伸びで補い、成長を維持。消費者に商品を買ってもらった時点で終了する従来の売り切り型モデルから、基本無料・アイテム課金という長期的にサービス収入が見込めるビジネスモデルへのシフトを進めている。

 

一方、携帯・オンラインゲーム市場はスマートフォン向けゲームアプリの躍進で好調に推移。ブラウザ(閲覧ソフト)を経由して遊ぶ従来型の携帯ゲームから、ゲームアプリをダウンロードして遊ぶ形式へのシフトが進んでおり、家庭用ソフトメーカーの参入も相次いでいる。

 

アミューズメント業界

東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所事故により大きな打撃を受けたが、2011年度後半からは客足が回復。2012年度は過去最高入場者数を更新した東京ディズニーリゾート、同年にオープンした電波塔「東京スカイツリー」などの躍進により、市場は活況を呈している。とはいえ、長期的には少子高齢化で市場の縮小は避けられないことから、各社とも新施設の導入やイベントなどの集客策が急務となっている。

 

3D映画のヒットやシネマコンプレックス(複数のスクリーンを備えた映画館)の新設ラッシュで2010年に拡大した映画市場は、2011年に入って失速。震災による落ち込みは他の娯楽ビジネスに比べて限定的だったものの、進行する「洋画離れ」や3D映画の集客力低下などがネックとなった。2012年度は邦画のヒット作が多かったことから復調を果たしたが、洋画離れはより深刻化しており、国内のスクリーン数も伸び悩みが続いている。各社は、PC・携帯電話端末への映画配信やスポーツ・音楽ライブなど映画以外の映像コンテンツを上映するODS、料金の値下げなど、入場者数増・コスト削減に向けた対策を加速。大手では不動産事業の強化を図る動きも見られる。

 

▶主要企業の業績や最新動向については業界勢力図をチェック! 

 

    1. 1 2

  • 前のページに戻る

会員の方はこちら

教師番号(※教師番号がない方はメールアドレス)
パスワード

ログイン

  • 新規会員登録はこちら
  • 採用お祝いポイントプレゼント!
  • 掲載希望の企業様へ 是非徒も貴社の広告宣伝、求人活動にご活用ください。