業界勢力図 教育
教育 ~ 少子化による競争激化で事業拡充の動きが活発化
教育業界主要企業(学習塾・予備校、家庭教師)
●学習塾・予備校
公文教育研究会(集団指導「公文式教室」)/栄光ホールディングス(集団・個別指導「栄光ゼミナール」)
ナガセ(予備校「東進ハイスクール」、進学塾「四谷大塚」)/リソー教育(個別指導「トーマス」)
市進ホールディングス(集団指導「市進学院」)/さなる(予備校「佐鳴予備校」)
早稲田アカデミー(集団指導「早稲田アカデミー」)/明光ネットワークジャパン(個別指導「明光義塾」)
東京個別指導学院(個別指導「東京個別指導学院」)/河合塾グループ(河合塾)
高宮学院(代々木ゼミナール)/駿河台学園(駿台予備校)
●家庭教師
トライグループ(家庭教師のトライ)/タートルスタディスタッフ(学研の家庭教師)
主要企業の最新動向&トピックス
少子化の進行にともない、学習塾・予備校では限られたパイをめぐって競争が激化。事業の拡充に向けたM&A(合併・買収)や提携が活発化している。
好調の中学受験分野では、ナガセが中学受験塾の「四谷大塚」を、高宮学園が学習塾「SAPIX小学部・中学部・高校部」の運営会社を買収。河合塾は日能研と中学受験指導の合弁会社を設立している。同じく好調の個別指導塾分野では、明光ネットワークジャパンと業務提携した早稲田アカデミーのように、集団指導を中心とする学習塾が個別指導時事業を強化したり、新規参入したりするケースが増えている。
成長分野の英会話や幼児教育に本格参入する企業も多く、栄光ホールディングスは英会話教室「シェーン英会話」を買収して英語教育事業を強化し、明光ネットワークジャパンはアルクとの提携で子ども向け英語教育事業を拡充。早稲田アカデミーは英語塾「早稲田アカデミーIBS」を開講している。SAPIXは勉強や英会話を教える学童保育、リソー教育は幼稚園・小学校受験などにも対応する託児サービスを開始。市進ホールディングスは幼児向け学習塾の「桐杏学園」を買収したほか、学研ホールディングスとの提携で学童保育所や幼小一貫教育事業の展開を開始している。
他方では、頭打ちの国内から海外市場へ乗り出す企業も増加している。市進ホールディングスは中国・香港に日本語教室を開設し、学研グループの海外での販路を活用した事業展開を計画。ナガセは中国、台湾、マレーシアなどアジアを中心に子ども向け英語教室を展開している。
家庭教師分野では、大手のトライグループが「個別教室のトライ」で個別指導塾も全国展開。近年は幼児や社会人向けのサービスにも参入している。学研グループ傘下のタートルスタディスタッフは、2011年に中学生を中心とする個別指導塾を開設し、事業の拡充を図っている。
▶次ページでは英会話・語学、通信教育、社会人教育分野を紹介。業界全体の動向については業界研究をチェック!
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