業界研究 通信・インターネット
「もっと便利に、もっと速く」を実現する生活インフラ
業界キーワード
●LTE(ロング・ターム・エボリューション)
携帯電話の新たな通信規格。LTEの導入により、携帯電話でも光ブロードバンド並みの高速・大容量通信が実現され、動画やオンラインゲームなどの表示がスムーズになる。現在主流の第3.5世代携帯電話(3.5G)と今後登場する第4世代携帯電話(4G)との間に位置する技術であることから、第3.9世代携帯電話(3.9G)とも呼ばれる。2010年にNTTドコモが導入し、ソフトバンクモバイルとKDDI(au)も、両社が扱うiPhone5の発売に合わせて2012年にサービスを開始した。
●データオフロード
携帯電話回線ではなく光ファイバーなどのブロードバンド回線を利用してモバイル端末のデータ通信を行うこと。携帯電話の通信量を他のネットワークに流すことで、携帯電話の基地局やアクセス網にかかる負荷を下げることが狙い。現在、携帯電話各社が力を入れているのは、スマートフォンのWi-Fi接続機能を使ってブロードバンド回線へ通信するという手法。各社はWi-Fiに接続できるWi-Fiスポットの整備など、対応を急いでいる。
●コンプガチャ
コンプリートガチャの略。「ガチャ」と呼ばれる電子くじによって特定のアイテムを複数揃えることで、稀少アイテムを入手できるソーシャルゲームの仕組みの1つ。ユーザーは欲しいアイテムが当たるまで繰り返しガチャを使うことになり、結果、未成年への高額請求が多発。過剰に射幸心をあおるとして社会問題に発展した。
●プラチナバンド
山やビルなどの障害物を回り込んで遠くまで届きやすく、携帯無線通信に最適とされる700MHz(メガヘルツ)~900MHzの周波数帯。価値が高い周波数帯であることから「プラチナバンド」と呼ばれる。NTTドコモとKDDI(au)に700MHz帯と800MHz帯、ソフトバンクに700MHz帯と900MHz帯が割り当てられている。
●MVNO(仮想移動体通信業者)
自前の無線通信インフラを持たず、NTTドコモなど他社から借り受けて通信サービスを提供する事業者。格安料金で利用者を増やし、市場を拡大している。