業界勢力図 コンサルティング
コンサルティング ~ 日系企業のグローバル化で需要が拡大
コンサルティング業界主要企業&最新動向(戦略系・総合系)
●戦略系
マッキンゼー・アンド・カンパニー(米国に本社を置く世界トップレベルの戦略コンサル。ITとアウトソーシングに注力)
ボストン・コンサルティング・グループ(BCG。マッキンゼーに並ぶ米国発の巨大ファーム。独自の経営分析手法を開発)
ベイン・アンド・カンパニー(米国を本拠に世界展開。徹底した成果主義が特徴)
A.T. カーニー(米国を本拠に戦略からITまで一貫したサービスを世界展開)
ブーズ・アンド・カンパニー(世界の一流企業、政府公共機関をサポートする米国の歴史あるファーム)
ローランド・ベルガー(ドイツに本社を構える欧州最大の戦略コンサル)
アーサー・D・リトル(米国で設立された世界最初の経営コンサル)
コーポレイト ディレクション(BCG出身者が設立した日本初の独立系戦略コンサル)
大手企業や外資系企業の高度な経営課題をサポートする戦略系コンサルティングファームは、米国や欧州を拠点にグローバル展開する企業がほとんど。かつてはIT(情報システム)の構築・導入とは無縁だったが、近年は顧客企業のビジネス戦略にIT 導入が欠かせないケースが多く、各社IT分野の強化を図っている。そうして業務領域を拡大する一方で、最近ではBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービスに力を入れるなど、他社との差別化を試みる動きも活発化している。
●総合系
アクセンチュア(米国の会計事務所アーサー・アンダーセンが起源。戦略立案も手がける。日本ではITコンサルが主力)
デロイト トーマツ コンサルティング(監査法人トーマツグループ。2008年にトーマツ コンサルティングより社名変更)
アビームコンサルティング(監査法人トーマツから派生した日系のグローバルファーム。NECが主要株主)
プライスウォーターハウスクーパース(PwC。世界4大会計事務所の一角を占める巨大ファーム。日本のあらた監査法人が提携)
日本IBM(IBMグループ。2010年にIBMビジネスコンサルティングサービスを統合)
クニエ(2009年にNTTデータの子会社と会計事務所系のザカティーコンサルティングが合併して誕生)
業務改革からIT開発・運用、アウトソーシングまで幅広いサービスをワンストップで提供する総合系コンサルティングファーム。会計事務所から派生したファームが多いため「会計事務所系」とも呼ばれるが、度重なる統合・合併や資本関係の解消を経た今、その呼称は形骸化している。2010年にはPwCアドバイザリー(英PwCの日本におけるメンバーファーム)、PwCコンサルタント(旧ベリングポイント日本法人)、プライスウォーターハウスクーパースHRSの3社が経営統合して「プライスウォーターハウスクーパース(PwC)」に社名変更し、クニエや日本IBM 同様、総合ファームとしての体制を整えている。
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