業界勢力図  広告

広告 〜 各社ともネット広告に注力、海外での事業拡大も本格化

広告業界売上高ランキング&対前期比

1 電通 1兆9,412億円 横ばい

2 博報堂DY HD 1兆0,454億円 やや増加

3 アサツー ディ・ケイ 3,508億円 横ばい

4 サイバーエージェント 1,411億円 大幅増

5 JR東日本企画 993億円 増加

(数字は2012年度の実績。有価証券報告書に基づき作成。サイバーエージェントは2012年9月期決算)

 

主要企業の最新動向&トピックス

1位 電通

国内シェア2割超の最大手。世界5位。テレビ媒体に強く、2014 年までの放映権を持つサッカーワールドカップ、オリンピックなどスポーツイベントも武器とする。近年はインターネット関連事業の強化に力を入れており、2009年にネット広告代理店のサイバー・コミュニケーションズを完全子会社化。2011年には米Facebookの公式広告販売パートナーとなったほか、アサツー ディ・ケイ(ADK)とデジタル関連分野での合弁会社ADKデジタル・コミュニケーションズを設立している。海外進出にも意欲的で、中国をはじめとするアジア市場で日系企業向けの営業を強化。2012年には広告世界8位の英イージスグループを子会社化し、海外展開を加速している。

 

2位 博報堂DYホールディングス

ブランド構築・クリエイティブ広告に強い博報堂、西日本でダイレクトマーケティングビジネスを牽引する大広、セールス・ プロモーション広告やアニメを手掛ける読売広告社を傘下に持ち、それぞれの強みを活かして事業を展開。近年は課題とするネット関連事業の強化に取り組んでおり、2009年、ADKとの合弁で設立したネット広告大手のデジタル・アドバタイジング・コンソーシアムを連結子会社化。2011年には傘下のAD plus VENTUREがセガと共同で日本原作コンテンツを海外市場でプロデュースする新会社STORIES LLCを設立。2012年には「博報堂DYメディアパートナーズ・博報堂 出版ビジネスセンター」を発足し、出版社や書店向けの電子書籍販促支援サービスを開始している。海外展開では、広告世界4位の米インターパブリックグループと業務提携を結んでいる大広が、東南アジアとインドでの事業拡大に務めている。

 

3位 アサツー ディ・ケイ

アニメーション・コンテンツに強く、「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」など製作参加作品多数。キャラクターのライセンス契約や映画への出資も積極的に展開している。広告世界1位の英WPPグループと業務・資本提携関係にあり、近年は中国やミャンマーなどアジアでの事業拡大を推進している。ネット広告では博報堂DYホールディングス子会社化のデジタル・アドバタイジング・コンソーシアムに出資を行っていたが、2011年8月に合弁を解消し、電通と共同出資でADKデジタル・コミュニケーションズを設立。2012年には店頭販促企画に強いマックスと業務提携を締結してマーケティングサービスを開始すると共に、主力の広告事業の拡大も狙っている。

 

4位 サイバーエージェント

インターネット広告のパイオニア。インターネットプロモーションの企画から、広告制作、運用、効果測定までをトータルで提供している。国内最大のブログサービス「アメブロ」、アバターコミュニティ「アメーバピグ」などを展開し、広告や課金収益を拡大中。最近はスマートフォン分野の強化を推進しており、スマホ技術者の育成・採用強化のほか、2011年にはディー・エヌ・エーとスマートフォン向けの広告配信会社AMoAd(アモアド)を設立。2012年にはオークションサービス「パシャオク」をはじめとする28のスマホ向けオリジナルサービスの提供を開始した。

 

5位 JR東日本企画

JR東日本グループの広告代理店。東日本旅客鉄道(JR東日本)の完全子会社。略称は「jeki(ジェーキ)」。JR東日本グループの交通広告を柱に、JR東日本グループから受注した広告・広報活動、一般企業向けの広告代理店業を行っている。アニメ「ポケットモンスター」の代理店としても知られ、同アニメのキャラクター製作への参画や、作品のPR活動、商品化なども手がけている。

 

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