1,2年生から始めればこんなに差がつく! 就活必勝セミナー
第8回 グローバル化する就活──日本人の「強み」「弱み」を知って
キミたちの就活意識をグローバル化しよう
ここ数年で、日本の就活は一気にグローバル化が進展した。
「●●会社、20XX年採用の外国人枠を大幅拡大」――こんなニュースが、幾度となく報道されている。
もちろん、その背景にはいくつかの事情がある。
アジア、中国を今後のビジネスの主戦場と考えている企業にとって、現地に明るい留学生を本社採用することは、現地での自社のプレゼンスを高めることにつながるし、将来、そういう人材に現地でのマネジメントをゆだねることができれば、ビジネスとしての継続性も確保できる。特にアジア各国に進出をしている流通業、コンシューマー系ITの外国人採用が顕著だけれど、メーカーについても、アジアは今後の成長のためのカギであり、今後、ますます外国人採用が増えていくことだろう。この傾向はドラスティックな変化がない限り続くと思われる。
外国人新卒採用を積極的に行っている採用担当者の声を要約すると「母国での激しい競争を勝ち抜いてきたアジアの留学生は優秀でハングリー精神に富んでいる。母国語、英語、日本語ができるのが当たり前で、さらに専門の勉強もしっかりやってきている。日本人学生とは比較にならない」といったものになる。現時点では、これも認めざるを得ない事実だろう。厳密に言うと、現在の就活戦線でそういう優秀な留学生たちと、例えば1つの採用枠を巡って戦うわけではないが、日本人の採用枠が減少するという影響は出ているかもしれない。企業個々によって状況も違うので推測の域を出ないが。
……さて、キミたち学生にとっては、突然降って沸いたような、就活のグローバル化。ただ単に不安がっていても何も解決しない。これにどう対処していけばいいのか、ポジティブに考えよう。
まず、キミたちにとって重要なヒントになるのは「己を知る」ということだ。そう、個々人ではなくて、グローバルな視点から日本人学生の「自己分析」を行い、長所、短所をまずは知ること。それが助けになるはずだ。