1,2年生から始めればこんなに差がつく! 就活必勝セミナー
第1回 まずは「自分棚卸し習慣」をつけよう
春は新たなことをスタートするのに最適な季節。そんなタイミングで、自分を棚卸しする習慣を身につけると、自分の進みたい道筋、自分の進むべき道筋が明確に見えてくるはずだ。
「棚卸し」とは、自企業の資産評価をする作業を言う。では、大学生にとっての「資産評価」って何だろう? それは、自分の過去−現在−未来のそれぞれに目を向けて、
「自分はどんな人間で、どんな価値観を持っているのか」
「自分は何が好きなのか。何がやりたいのか」
「自分は何に向いているのか」
「自分は何に興味があるのか」
「自分は何ができるのか」
「自分の苦手なこと、嫌いなこと」
「今まで成し遂げたこと、挫折したこと」
「困難にあった時、どう振る舞ったか」
「うれしかったこと、悲しかったこと」
……など、自分の興味、強み、弱みを客観的に分析・評価することを指す。
まずは上記の質問に1つひとつ答えてみよう。「過去どうだったか」「今どうか」という両方の視点で答えるのだ。そして、できれば、自分だけではなく、友人や家族など、身近な人にこの質問をぶつけてみよう。「自分はどんな子供だった?」といった感じに。自分では気づかない自分の長所や短所もたくさんあるし、自分の向いていること、好きなことも第三者の目を通したことにより、いっそう明確になる。この作業には、客観性はとても重要だ。
この「自分棚卸し」作業は、就活で言われる「自己分析」のこと。それを早い時期からやっておき、習慣づけようということなのだ。就活時期になって「自分のやりたいことが見つからない」「自分は何に向いているのかわからない」……と思い悩む大学生が最近とても多いことを実感している。でも、その時点で悩んだってもう遅い。なぜなら、自分の興味のあること、向いていることを見つけるための時間、経験や実績を積むための時間は、その時点ではあまり残されていないからだ。3年生になってから急に社会的に評価される資格取得は難しいだろうし、3年生で自分のやりたいことに必要な経験を積もうと思っても時間がない! そうならないためには、1〜2年生のうちに自分を見つめる習慣をつけ、行動することが必要なのだ。
「自分棚卸し習慣」が必ずキミの漠然とした将来を明確にしてくれる。「マネジメント」という概念を作ったピーター・ドラッカーという著名な経営学者が、「フィードバック分析」という手法を自分の人生に取り入れていたことは有名。これは自己分析手法の一種で、やり方はいたって単純だが、効果は絶大で、ビジネスマンの多くも実践しているもの(「ドラッカー フィードバック分析」で検索してみよう)。つまり「自己分析」は何も就活のためだけじゃなく、キミの人生にとっても有効な手法。生涯にわたって習慣にすべきものなのだ。「自分棚卸し習慣」を手に入れることによって、キミの人生がもっと豊かになること、そしてもっと実り多くなることを保証する。