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第二次世界大戦で日本が負けたこと

投稿者:朝日

主に中学生を教えています。

先日、ある国立大付属中学に通う中3生が広島へ修学旅行へ行ってきました。
こんな当たり前のことを聞いたら馬鹿にされたと思うかしらと思いつつ、
「日本は第二次世界大戦で勝った?負けた?」
と質問してみました。
すると、その子は「えーっと、どっちだっけ?忘れた。」と言ったので、私はとても驚いてしまいました。いったい広島で何を見てきたのでしょう?

そこで別の生徒にも同じ質問をしてみたら、やっぱり答えられないんですね。

最近の中学生はこんなもんですか?

私は半年ほど前から社会を教え始めたので、この状況にびっくりしています。
自分のことを思い出すと、小6で既に日本の敗戦は常識として知っていたように思います。ではなぜ”常識”だったのか、考えてみました。

私は50代ですが、当時は毎年終戦記念日あたりには、戦争に関するドラマが必ずやっていて(今もやっていますか?)、特別な意図もなく家族で見ていたので、知らず知らずのうちに敗戦のことは頭にしっかり入っていたかもしれません。
あとは、私の父は満州からの引揚者なので、父の親戚が集まると満州からの引揚時にどれほど苦労したかという話が毎度されていました。
それから、小学校の時には「家族から戦争の話を聞きましょう」という宿題が出たので、いろんな話を家族から直接聞いたりもしました。

皆さんの生徒さんはどうですか?
また、若い先生方はどうですか?敗戦を歴史の勉強の中でだけ知りましたか?そのことは時々「どうだっけ?」と忘れてしまうような、自分の身近な出来事として全く実感できないような感じですか?

そこそこ勉強ができる子でも敗戦を知らないとわかり、「そこから?」というような、もっと身近なことから辿って教えていかなくてはいけないのかもしれないと気付かされました。

良かったら皆さんの状況を教えていただけますか?
よろしくお願いします。

投稿日時:2017-06-02 12:49:46 - コメント数:8

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コメント一覧

  1. NO IMAGE

    投稿者:富山 秀樹

    質問者の方と同じ50代です。お若い方のご意見に私も賛成で「勝ったか、負けたか」と聞けば、優秀な生徒ほど思い悩むのではないでしょうか。

    「戦闘目的を達したか」が戦争の勝利であるという定義に従えば、日本は英仏蘭に完全勝利したのです。インドネシア独立戦争にも付き合いましたし、それで勝ちましたしね。

    1945年に敗戦または終戦したというのは「戦闘の終わり」を言っているのであり、そもそもの戦争目的から目をそらすのみならず「アメリカの国際条約違反の日本改造」をも忘れさせてしまいます。それはマスメディアをはじめ大成功している様子ではありますが。

    私の50歳を過ぎてから購入した本には長らく絶版であったが最近復刻された『閉された言語空間』(江藤淳)、『日中戦争の真実』(黒田紘一)、『「満州国建国」は正当である』(ジョージ・ブロンソン・レー)があります。

    また、購入していませんが、『ベノナ文書』、『フーバー回顧録』も出ているようです。

    わけのわからないうちに日米戦争に引きずり込まれた我が国が「アジアを侵略した」などというあほな言説は最近さすがに眉唾物になりつつあるようですが、「近現代史ほど真実を所有して教えるつもりになってはいけない」教科はないと私は以前から思い、勉強を怠らないでいます。不足はありましょうがね。

    ペンネームが「朝日」様とあり、「ああ、私も高校時代までは朝日新聞を信じてきたよなあ。そして、いまだに多くの人がその記事を信頼するのも無理はないよなあ」とはお思いつつ、私個人は上述のように「自分の頭の中には自分で責任を持つ」つもりの勉強をし、生徒にもそれとなく、「まあ、しょせん、ほんとうのところはなかなかわからんのよ。でも、勉強してみるのもよくないかな」と接するスタンスです。

    どちらが正しいというのではなく、異なる意見を事実とともに突き合わせることでいろいろなことが見えてくるのではないか、と昔からやってます。

    投稿日時:2017-08-01 00:19:03

  2. NO IMAGE

    投稿者:すなふきん

    広島の、おそらくは太田川の河原で切支丹の親子が無残にも火刑に処せられたことや、日清戦争時に広島が事実上の首都になったことや、そもそも広島という県名の由来が、大江広元と福島正則だということなど、広島市民も知らない時代だから、ましてや中学生は何も知らないでしょうね、残念ながら。

    投稿日時:2017-07-17 11:42:41

  3. NO IMAGE

    投稿者:村岸 和也

    これは揚げ足を取る意味でとって欲しくはないのですが、そもそも発言者様の質問の仕方が不適切であると思います。勝った、負けたではなく、どのようなことが起きたかを理解させることが重要であると思います。
     私は自虐史観否定論者ではありませんので、敗戦という言葉を使うなという意味ではなく、買った負けたが重要ではなく、どのような状況が起きたかという質問的の方がよろしいのではないでしょうか?
     例えば、「70年前の戦争って何がきっかけで起きたん?」や「どういう国に攻めたん?」、「広島では何が起こったん?」という聞き方のほうがいいと思います。
     なんでしたら、気持ち悪がるかもしれませんが、広島に原爆が投下された日の写真を見せたり、沖縄戦の写真を見せたり、目で見る学習をしたほうがいいかもしれませんね。
     質問者様がどこの地方の方か分かりませんが、地域によっては敗戦という言葉を教えずに、もっと言いますと社会の近代史は適当に流す学校かもしれませんので、そういったことも重要かもしれません。私自身、学校で教員をしているときは、映像や写真を見せる、音を聞かせることには強いこだわりを持っていました。五感で知らなければ、なかなか身には入ってきませんので。
     若造が偉そうに上から物を言ってしまいまして、すみません。

    投稿日時:2017-07-07 22:53:40

  4. NO IMAGE

    投稿者:朝日

    坂本 涼子 さま

    確かに今の子供は身内から直接戦争の話を聞く機会はあまり無いですよね。
    それに、生まれた時から平和なので、これが当たり前だと思っているけれど、「全然当たり前じゃないのに」と私は心の中で思っています。なぜ平和だったのか、考えられるようにしないとまずいですよね。

    >「戦争は怖い」「もし日本が戦争を始めたら自分は戦争に行きたくない」くらいの
    >ことは考えるのですが、具体的な戦争の流れを興味深く調べたり、学校の授業を真
    >剣に聞いたりはしないんですよね。

    そうそう。実感がないから仕方ないと言えば仕方ないですが。


    >私の小5のときの担任の先生が、旅行でパールハーバーに行ったことを夏休み明け
    >に話してくれたり、記念館のパンフレットを学級文庫に置いておいてくれたりとな
    >かなかいい先生だったのですが、

    本当にいい先生ですね。そういう教科書に書いていない話って、意外と強く記憶に残りますよね。私もそういう経験あります。小学校6年生の社会の授業で先生が「今日は教科書に無いことをやります。」と言って、黒板に”日支事変”と書きました。(当時の教科書には日中戦争のことは載っていなかったのです)
    話の詳しい内容は忘れましたが、とにかくインパクトがあったことは覚えています。なぜなら私はその後、追って調べることになったからです。


    >昔のこと、よその国のことだから自分には関係ないと思わせないよう心がけています。

    最近の子供は外国に興味が無い子が多くて、外国で戦争があっても、難民がたくさんいても、ピンとこないようです。そして英語にも興味を持てなかったり・・・。
    なるべく身近な問題に繋げて、「実感」に基づく勉強にしていけたらと、私も思っています。
    どうもありがとうございます。

    投稿日時:2017-07-02 22:02:16

  5. NO IMAGE

    投稿者:坂本 涼子

    現在30歳の者ですが、朝日さんの生徒さんとよく似たケースの経験あります。
    私の世代でギリギリ戦争に行ったことのあるおじいちゃんがいるかいないかくらいなので、
    今の10代以下の人はよっぽど元気なひいおじいちゃんやひいおばあちゃんでもいない限り、
    プライベートで戦争の話を聞ける機会はないでしょうね。
    ですので、我々のような立場の者が代わりに戦争のことをもっと具体的に教えていかなければならないのは事実だと思います。

    自分は小さい頃から戦争の勉強をするのが好きだったのですが、
    そんな子はどんな世代でも基本的には稀で、
    むずかしそうとか暗いとか関係ないといった理由からか興味を持たない子の方が圧倒的に多いです。
    「戦争は怖い」「もし日本が戦争を始めたら自分は戦争に行きたくない」くらいのことは考えるのですが、
    具体的な戦争の流れを興味深く調べたり、学校の授業を真剣に聞いたりはしないんですよね。

    私の小5のときの担任の先生が、旅行でパールハーバーに行ったことを夏休み明けに話してくれたり、記念館のパンフレットを学級文庫に置いておいてくれたりとなかなかいい先生だったのですが、
    そのパンフレットを血眼になって読んでいるのは私くらいでしたし、おそらく先生がそんな話をしてくれたこと自体も同級生たちは覚えていないのではないかなと思います。
    結構インパクトのある話だったと思うんですけどね・・・

    私も、ご縁があって受け持たせてもらっている生徒さんにはなるべくわかりやすくしっかり戦争のことは教えるようにしています。
    昔のこと、よその国のことだから自分には関係ないと思わせないよう心がけています。

    投稿日時:2017-06-25 22:21:00

  6. NO IMAGE

    投稿者:朝日

    皆さま、コメントありがとうございます。

    あれから他の生徒にも聞いてみましたが、常識としてわかっていた子は、小学校の時に沖縄の”ひめゆり隊”の劇をやったので、それが強く印象に残っているとのことでした。

    さちこさんが書いていらっしゃるように、だんだん家族の中で戦争の話をしなくなっているので、「そこから説明しないといけないの?」というようなところから解説した方が良いのかもしれないと思いました。今後は少し気を使って指導をしていこうと思いました。

    どうもありがとうございました。

    投稿日時:2017-06-04 23:56:13

  7. NO IMAGE

    投稿者:さちこさん

    そうですね。親も戦争を体験していない世代が増えています。実体験を語る人が減っているし、時代が変わってきているのは確かです。
    その生徒さんは、広島の原爆投下と第二次世界大戦とのつながりが、よくわかっていなかっただけじゃないんでしょうか?
    それと、戦争があったのはわかっていても、どちらが勝った、負けた、など具体的な説明はもうみんなわかっている、という解釈で、説明が意外と抜けていたのかもしれません。
    当たり前のことがわからなくても、今回の指導で教えてあげることができたことは、結果的にとてもよかったのでは、と思います。
    いろんな生徒さんがいるので、毎日勉強になりますね。

    投稿日時:2017-06-02 23:10:04

  8. NO IMAGE

    投稿者:名無しさん

    今までに80人近く教えています。

    特に意識してるわけではないので、

    正確ではないかもしれませんが、

    日本の敗戦を知らなかった子は

    いなかったと思います。

    投稿日時:2017-06-02 22:14:04

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