就活マナー&タブー集
言葉遣いのマナー 〜 覚えておきたい言葉遣いと要注意ワード
より丁寧で柔らかい印象を与えるため、会話の本題の前に挟む言葉を「クッション言葉」という。相手にお願いや意見、断りなど言いにくいことを伝えなければならないときに覚えておくと役に立つ。
また、いくら敬語の使い方に気を配っていても、うっかり流行語や略語、学生言葉を使ってしまっては台無し。特に、学生同士でしか通用しない学生言葉は、敬語の間違いよりも相手に良くない印象を与えてしまうことがあるので注意が必要だ。普段、無意識のうちに使用している間違った言い回しに注意しよう。
覚えておきたい「クッション言葉」
〈例〉
・ 恐れ入りますが(失礼ですが)、もう一度お聞かせ願えませんか?
・ 差しつかえなければ、ご連絡先を伺ってもよろしいでしょうか?
・ お手数をおかけしますが、資料を一部送っていただけますでしょうか?
・ 申し訳ございませんが、その日は授業で面接に伺うことができません。
・ お忙しいところ大変恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
「学生言葉」に要注意
〈例〉
×自分的には、飲食のバイトの方を一応3年ぐらい続けておりました。
○私は飲食のアルバイトを3年ほど続けておりました。
〈ポイント〉
一人称は「わたくし」ないしは「わたし」で統一する。「〜的には」は「〜としては」という意味で使われる若者特有のぼかし言葉。「〜は」と言い切るようにしよう。また「バイト」と略さず「アルバイト」と正しく言うこと。「〜の方を」は本来方角を表す言葉なので、この使い方は間違い。「一応」「〜ぐらい」という曖昧な表現は相手に良くない印象を与えるので避け、「〜ほど」とするのが適切だ。また、程度や基準を表す言葉は1つで十分。
その他にも、気づかないうちに使ってしまいがちな学生言葉はたくさんある。例えば「普通」「微妙」「無理」という曖昧な表現や、「ていうか」「〜みたいな」「なんか〜」などの無意味なつなぎ言葉、「ありえない」「半端ない」「何気に」といった表現などだ。このような言葉が大事な場面で飛び出さないよう日常会話から意識し、他の表現の仕方を身につけておくことが大切だ。