就活マナー&タブー集

就職活動は社会人への第一歩。学生とはいえ、相手に失礼となるようなマナー違反は大目には見てもらえない。また、基本マナーが身についていないと気後れしてしまい、うまく自分を表現することができない場合もある。ここでは、覚えておきたい就活マナーをわかりやすく紹介する。その場しのぎの丸暗記にならないよう、普段から心がけて、しっかりマスターしておこう。

 

言葉遣いのマナー 〜 基本の敬語

正しい敬語を就活に臨もう!

正しい敬語で就活に臨もう!

面接や電話で人事担当者と話す際には、ただでさえ緊張がつきもの。敬語や正しい言葉遣いに慣れていないと、しどろもどろになってしまったり、気づかずに間違った言葉遣いをしてしまうことも十分に考えられる。それでは自分の思いを相手にきちんと伝えることができないし、マイナス印象を与えてしまうこともある。大事な場面でこのような事態に陥らないためにも、言葉遣いのマナーは必ずマスターしておきたい。とはいえ、ビジネスの場にふさわしく、相手への敬意や感謝の気持ちのこもった正しい言葉遣いは一朝一夕では身につかない。日頃から意識してトレーニングしておこう。

 

よく使う言葉の基本表現

まずは、よく使う言葉を丁寧な表現に改めてみよう。それだけで言葉遣いの印象がずいぶん変わってくるはずだ。

 

〈例〉

・ 僕、自分→私(わたくし)

・ 人→方(かた)

・ 誰→どなた

・ 昨日(きのう)→昨日(さくじつ)

・今日(きょう)→本日(ほんじつ)

・明日(あした)→明日(みょうにち)

・ちょっと、少し→少々

・すごく→大変、とても、非常に

・さっき→さきほど

・今→ただいま

・後で→のちほど

・この間→先日、以前

・どこ、どっち→どちら

・どう→いかが

・電話→お電話

・質問→ご質問

 

基本的な敬語

敬語には、表現を丁寧にする「丁寧語」、相手を敬う「尊敬語」、自分を謙遜して相手への敬意を表す「謙譲語」の3種類がある。特に、尊敬語と謙譲語を正しく使い分けるのは難しい。まず丁寧語をマスターしてから、尊敬語と謙譲語の区別に取り組んでいくといいだろう。敬語を完璧に使いこなせれば理想的だが、一番大事なのは「相手に失礼のないように自分の意志を伝えること」。敬語はそのためのコミュニケーションツールの1つと考え、苦手意識を持たずに挑戦してほしい。

 

〈例〉丁寧語→謙譲語→尊敬語

・する

します→いたす、させていただく→なさる

・いる

います→おる→いらっしゃる

・会う

会います→お目にかかる、お会いする→お会いになる

・言う

言います→申し上げる→おっしゃる

・行く

行きます→伺う、参る→いらっしゃる、行かれる

・来る

来ます→みえる、いらっしゃる→来られる、おいでになる

・思う

思います→存じる→思われる

・聞く

聞きます→伺う、お聞きする→お聞きになる

・見る

見ます→拝見する→ご覧になる

・知る

知っています→存じ上げる→知っておられる

 

呼称と敬称

会社の呼称は、単語の頭に「御」や「貴」をつけるのが基本。一般に、会話では「御」、書面では「貴」を使用する。また、人物を敬称する場合、「○○社長様」という呼び方は間違い。役職名の「社長」も「様」も敬称なので、重複していることになる。正しくは「○○社長」もしくは「社長の○○様」。

 

〈例〉

・会社→御社、貴社

・銀行→御行、貴行

・団体→御団体、貴団体

・店舗→貴店

・管理職→○○部長、部長の○○様

・担当者→○○様、ご担当者様

 

 


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