エントリーシートのポイントと出題トレンド

エントリーシートの頻出質問と最近のトレンド

頻出質問

ESは就活生の能力や適性を問い、その企業の欲しい人物像にマッチしているかを見極めるためのもの。以下の質問はここ数年来、ESに必ず登場する普遍的な質問だ。前ページまでのポイントを意識してクリアしよう。書き方の詳細や例文については「エントリーシート・履歴書の書き方 詳細編」を参照してほしい。

 

あなたにとって「働くこと」とは?

あなたの強み、長所、短所

学生時代に頑張ったこと、感動したこと

自分がイニシアティブをとって他人を巻き込んで何かを成し遂げた経験

リーダーシップをとった経験

チームワークを発揮した経験と、その時のあなたの役割

計画を立てて実行した経験

 

最初の3つの質問は定番中の定番だ。1つめの質問は働くことの価値観がその企業と一致しているかを確認するもの。2つめは自分を客観視できているか、社業や社風とマッチしているかを見るもの。3番目は努力や工夫ができるかなどを見るものだ。

 

あとの4つの質問は、チームの中で力を発揮できるかを見るためのもの。企業の仕事はすべからくチームワークで動いており、自分の担当のジャンルでは各自がリーダーとなってイニシアティブをとる必要があるからだ。これらの質問に関しては、以下の2つのパターンを意識して記述しよう。

 

①問題の発見→解決のための工夫・努力→周囲への働きかけ→問題解決後の結果(客観的評価、数値、コメントなど)→この経験から得た気づき、学び→今後この経験をいかに生かすか

 

②たどり着きたいゴール、目標→それを達成するための努力・工夫→周囲への働きかけ→実施後の結果(客観的評価、数値、コメントなど)→この経験から得た気づき、学び→今後この経験をいかに生かすか

 

 エントリーシートの最近のトレンド

近年、就活性のES対策が充実してきたせいか、企業側は差がつきやすい設問を用意するようになっている。その傾向は、以下の2つに大別される。

 

自由記入欄の増加

オリジナルでユニークな質問の増加

 

前者は、あえて自由に書かせることで、学生の企画力・構成力・コミュニケーション能力をより明らかにするためのもの。後者は突発的な質問や意外性のある質問にいかに対応するかという、柔軟性、対応力、センスなどを問うものだ。とはいえ、企業研究などの事前準備をしっかりしていれば、こういった設問にも対応できる。例えば、「あなたを色に例えると何色ですか?」という設問が出たとする。その際は、自己分析から導きだされた項目のイメージを色で表し、さらに企業のコーポレートカラーからその相性を語る……といった答えが考えられる。自分のことを明確にし、さらに企業についてたくさん知っていれば、こういう難問にも何かしら解決の糸口が見出せる。

 

ここで絶対に意識してほしいことは、「何のために企業はその質問をしているのか」という採用側の意図。意図を読み解き、理解すれば、答えるべき内容は決まってくる。

 

最後に「忘れてはいけないこと」

ES通過後、多くの就活生は次のステップである面接やグループワークに進む。ここで注意したいのは、採用担当者は面接やグループワークで「ESと実際の行動・発言に矛盾はないか?」をチェックしているということ。矛盾が発見されれば、そこで選考は終了と考えよう。そのため、ESでの「盛り過ぎ」は禁物だ。

 

また、面接先の企業と他の企業に提出したESを混同して、書いていないことを行ってしまうケースも、もちろんアウト。提出したESはコピーを取るかプリントアウトしておいて、書いた内容を面接前に必ず確認するようにしよう。

 

 


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