エントリーシートのポイントと出題トレンド
エントリーシートの事前準備
ここでは、前ページの就活ロジックを踏まえて、必要な事前準備について解説したい。書き方の詳細や例文については「エントリーシート・履歴書の書き方 詳細編」を参照してほしい。
自己分析
ES記述に必要な就活の基本であることは前述した通り。自らの強み、性格(いいところ)、適性(何に向いているか)、能力(どういうことが得意か)を明確にした上で、それぞれを語るエピソードの種を記憶の中から探り出そう。
強みなどのキーワード化
自己分析から抽出したあなたの強み、性格、適性、能力などを魅力的なキーワードにしよう。キーワード化を行う理由は、「採用担当者にわかりやすく印象を残す」ことで関門通過を目指すのと、通過した際の面接などで「それを聞いてもらう」ため。面接などで聞いてもらいたいことの「種まき」をするのもESで意識すべきことなのだ。
エピソードづくり
自己分析でそれぞれの項目のエピソードの種を見つけたら、それを「語れる」エピソードとして仕上げよう。ポイントは「人に伝える」という意識を持つことと、「自分の実体験である」という点を明確にすること。以下のチェックポイントを利用してほしい。
いつ?/誰とともに、どんな機会で?/その時のあなたの役割/あなたがイニシアティブをとった内容/その時、解決しなくてはならなかった問題、あるいは実現しなくてはならなかった目標/問題解決や目標達成のために工夫したこと、努力したこと/目標達成のためにあなたが行った周囲への働きかけ/行動の結果得られた実績(客観的数値なども)/得られたあなたの評価/得られた学び・気づき/その後のあなたの行動の変化
これらは企業・業界研究と並行して行っていこう。企業が求める人材と自分の強み等が合っているかどうかもしっかり検討したい。これらをベースに志望動機、自己PRを作っていくが、それには企業・業界研究も重要になってくる。
志望動機
志望動機で意識すべきことはマッチング。熱意のみならず、その企業と自分がいかにマッチしているかを過去の経験のエピソードともに語れるようにしてほしい。強み、性格、適性、能力、専攻、将来のビジョンなど、自分が持っているあらゆるものとその企業がマッチしている点を見つける作業を行って仕上げよう。そのためには企業研究が重要。企業研究には数値や企業の資料には表れない情報がわかるOB・OG訪問も含まれる。
自己PR
ここでも企業・業界研究を意識したい。あなたの強みは決して1つでないだろう。強み、性格、適性、能力、専攻、将来のビジョンなどの中には、企業が求める人物像に合致したものが必ずあるはずだ。ただ漫然と自分のいいところをアピールしても、それが企業の求めるものと異なっていてはラブレターは成立しないので、とにかくリサーチが必要となる。好きな人のことは何でも知りたいのが人間の感情。企業に対しても同じような姿勢で臨もう。