エントリーシートのポイントと出題トレンド
就活のロジック
前ページで記したように、ESは、その企業を「愛して」いて、相思相愛になるような「相性の良さ」があり、さらにその企業を「幸せにできる」(貢献できる)ということを伝えるためのラブレターだ。これはESのみならず面接などにもあてはまる就活全般のテーマと言える。ここでは、この3つのポイントをESで伝えるために、どのような事前準備を行う必要があるのかを整理してみよう。もちろん、多くの就活生は自己分析、企業研究、自己PR、志望動機などを知っており、行ってもいるのだが、それを行う目的や、就活全般を貫いているロジックについては意外に知らないことが多い。以下、就活のロジックを踏まえて解説していこう。
「愛している」(熱意、貢献)
志望動機、自己PR(自分はどのような人間で、企業の事業にどれだけ興味や情熱があるか)
「相性がいい」(マッチング)
企業・業界研究、志望動機(社風、事業、求める人物像などに自分の能力・経験・性格などがマッチしているか)
「幸せにできる」(貢献できること、貢献できるポテンシャル)
企業・業界研究、志望動機、自己PR(自分のどのような強み、能力・経験、性格が企業の事業に力になれる可能性が高いか)
こうして見てみると、3つのポイントの1つひとつを明確にするためには、自己分析が必要であることがわかる。自己分析で自分の強み、向いていること、得意なことなどを明確にし、さらに自己分析の過程でエピソードの種を見つけることが、就活の3つのポイントを語る上での基本的な準備となるのだ。