エントリーシート・履歴書の書き方 【基本編】
エントリーシートの書き方 ~「志望動機」攻略法
ありきたりの志望動機は通用しない!
エントリーシートの3大質問はどれも重要だが、中でも「志望動機」はその要といえる。「志望動機」とは言葉通り、その企業を志望した理由のこと。問われていることは明白なのだが、いざ書くとなると具体性に欠けていたり、通り一遍のありふれたものになったりしてしまいがち。しかし、それでは「この会社に入りたい!」という熱意を採用担当者に伝えることはできない。しっかりと業界・企業研究を行い、その企業にマッチした内容を考え、自分の思いとともに自分がやりたいこと、自分がいかにその企業にマッチしているかが十分に伝わるような「志望動機」をつくりあげよう。「なぜそう考えるようになったか」ということを語る過去の経験談なども用意しよう。
「志望動機」攻略ポイント
●「業界」「企業」「職種」、この3点の志望理由は必ずおさえよう。大前提は「企業理念や業務内容」と「自分の経験や夢」が一致していること。その上で、自分が企業に貢献できることをアピールする。
●内容は企業によって違うのが当たり前。「貴社の事業内容に興味を持ちました」のように具体性に欠け、他社のエントリーシートにも転用できるような内容はNGだ。
●会社案内や企業のホームページだけでなく、新聞・雑誌などのメディア情報にも目を通し、企業研究を徹底的に行おう。そうすることで、志望動機に客観性と深みが生まれるはずだ。
「志望動機」回答例
回答例
「手の届く価格でファッションを楽しむことによって、人々の生活を豊かにしたい」という夢を実現するため、志望いたしました。近年では、低価格でありながら高品質でファッション性の高いアパレルブランドに人気が集まっています。その代表ともいえるのが、貴社のブランド「○○○」です。ニューヨークに1年間留学していたとき、ホストファミリーやクラスメイトは、私が愛用している「○○○」のシャツを口々に褒めてくれました。彼らはその価格を聞くと、安さと品質の高さに驚き、「この街にもお店があればいいのに!」と残念がっていました。昨年、貴社はニューヨークに海外2号店を出店されましたが、彼らも早速着用し、満足しているそうです。このように、国内外を問わず幅広い年齢層に支持される商品力、低価格で高品質なファッションを提供する商品開発力に大きな魅力を感じました。留学経験や異文化での体験を生かし、国籍、年代、性別を問わずあらゆる人が親しめる貴社の商品をひとりでも多くの方に知っていただけるよう、広報として広く社会に情報発信していきたいです。また、将来は語学力を活かして海外事業にも携わっていきたいと考えております。
解説
「業界」「企業」「職種」の3点すべての志望動機が書かれており、企業コンセプトと自らの夢が合致している好例。単に商品を褒めるだけでなく、経験談からその企業に興味を持った理由が伺え、入社後どう貢献していきたいかも明確。また、エピソードの留学経験は、志望職種や将来のキャリアアップへのアピールにもなっている。
「志望動機」のよくある質問&回答ポイント
Q 当社でやってみたいことは何ですか?
あなたの企業選びの基準とは?
→いずれも問われているのは「その会社を選んだ理由」。まず「その企業だからこそ実現できる仕事」を掲示する。続いて、企業理念に自分の考え方が一致していることを示したうえで、事業内容など、その企業に魅力を感じた点を挙げ、これまでの自分の経験と関連させながら、仕事で貢献できることを述べる。
Q 当社の商品の魅力は何だと思いますか?
当社のイメージを教えてください。
→どちらもその企業への関心の高さを問う質問。商品の魅力や事業内容、経営理念などについて具体的に説明しよう。結論には志望動機と自己PRを入れること。
Q 希望する職種と、その理由を教えてください。
→その職種の魅力とは何か、これまでの経験から学んだことがその職種にどうつながるのかを、具体的なエピソードを交えて説明する。
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