エントリーシート・履歴書の書き方 【基本編】
エントリーシートの書き方 〜「伝わる」内容づくり
読み手の心をつかむ内容づくりを
エントリーシートは企業へのラブレター。いかに「会って話を聞いてみたい」と思わせるかが、内容づくりのポイントだ。しかし、合格したいからといって自分を偽ったり過剰に脚色したりするのはNG。エントリーシートと本当の自分とのギャップは、百戦錬磨の面接官に必ず見抜かれてしまう。ありのままの自分を素直に表現しよう。とはいえ、知らない相手に自分のことを正確に伝えるのは難しいもの。文章の構成やまとめ方、効果的なエピソードの書き方など、相手に伝わる内容づくりのポイントを理解しておこう。
エントリーシートの内容づくり必勝ポイント
質問の主旨を理解して回答する
どんなに一生懸命自己PRをしても、質問の主旨と回答の内容がズレていては台無し。質問で問われていることを捉え、それに沿った回答をしよう。「この質問で何が知りたいのか?」を採用担当者の立場に立って考える習慣をつけよう。
相手に伝わりやすい構成で書く
内容が一瞬で相手に伝わるように、以下のような順で文章を組み立てよう。
1 最初の1行にアピールポイントやテーマを挙げて内容を要約する。自己PRや志望動機ではキャッチフレーズや印象的なキーワー ドを入れて相手の心をつかもう。
2 冒頭で述べた内容に関する理由や経験を、エピソードを交えて説明する。
3 エピソードでは「問題点の発見・解決」「努力や工夫」「周囲を巻き込んだこと」を明確にし「経験から何を学んだか」「それを仕事にどう活かすか」を結論として述べる。
文章は要点を簡潔にまとめる
エントリーシートはビジネス文書。要点を簡潔に、かつ相手がイメージできるように伝えることを心がけよう。字数制限は企業によってさまざま。まずは800字で書いてみて、次にエピソードの数やムダな表現を削りながら400字、200字と絞っていくとよい。この作業を行うことで、要点を効率よくまとめるコツがつかめるはずだ。
要点を1つに絞る
アピールポイントやテーマ、エピソードは1つの質問につき1つに絞るのが基本。多くの要素を盛り込むよりも要点が相手に伝わりやすく、印象も強まる。指定文字数が多い場合は要点を3つ程度にまとめ、箇条書きにするなどわかりやすく記入する配慮を。
自己アピールにつながるエピソードを選び、数字などで実績を示す
アピールポイントやテーマの裏付けとなるエピソードは、自分の長所や志望理由が的確に伝わるものを選ぼう。エピソードがアピールポイントを的確に表しているかしっかり吟味。その際、実績を数字、周囲の反応など客観的な事象で示すことで、より説得力のある文章になる。
話の要点と仕事を関連させる
アピールポイントは、仕事や企業が求める人物像に結びつけて書こう。特に自己PRと志望動機では、「自分がいかにその企業で働くことにマッチしているか」「自分の長所や経験を仕事でどう活かしていくか」を結論にまとめることが重要。
面接での質問を想定して書く
面接ではエントリーシートをもとに質問されるケースが多い。エントリーシートは面接時に聞いてもらいたいことの「種まき」と捉え、「会って話を聞いてみたい」と思うような内容づくりをしよう。伝えたい要点は相手の関心や興味を引くような魅力的なキーワード化を行い、冒頭に記すと効果的。
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