会社説明会に行こう!
ポイントをおさえて、会社説明会を徹底活用!
会社説明会は同時期に集中して開催されるため、スケジュール管理が悩みのタネ。回れる企業数には限界があるので、ある程度は志望業界や企業の目星をつけておく必要があるだろう。しかし、早い時期から特定の企業だけに集中して視野を狭めてしまうのはよくない。次に紹介するポイントを参考にして戦略を練り、かしこくスケジュールを組み立てて、会社説明会を徹底的に活用してほしい。
会社説明会の日程はこまめにチェック!
人気企業の場合、希望者多数のため会社説明会に参加できないことがある。また少数ではあるが、企業によっては会社説明会が選考試験を兼ねていたり、説明会に参加しなければ次の選考に進めないというところもあるので、事前に情報を集めておこう。「説明会の予約が取れずに志望企業を断念……」というのでは泣くに泣けない。企業のホームページや就活サイト、就職課などで日程をこまめにチェックして新しい情報を仕入れ、第一志望や興味ある企業の説明会にはできるだけ早くエントリーするようにしよう。最近はYoutube などの動画サイトを活用したオンライン説明会を開催している企業もあるので、積極的に参加したい。
近年はスマホの普及により説明会の予約が困難な企業も多いが、その一方で、予約を入れたにも関わらず参加しない学生が増え、ひんしゅくを買っている。もちろん、そういう学生は二度とその企業にエントリーできなくなり、自らの可能性と選択肢を狭めることにもなる。説明会の応募もしっかりとした覚悟をもって行おう。
スケジュール管理はムリなく効率的に
会社説明会はできるだけ数多く回った方が、より自分に合った企業を見つけることができ、内定獲得の確率も高くなる。しかし、単独の企業説明会となると、1日に回れる企業数は2、3社が限度。志望度や、自分にとっての業界・企業の優先順位を意識し、バランスと効率を考えたスケジュール管理をしよう。
大企業だけでなく中小企業にも目を向ける
中小企業は日本の企業の9割以上を占め、応募学生1人あたりの求人も多く、学生に有利。また、中小企業には独自の技術や強みを持つ魅力的な企業が多数あり、仕事面でも個人の裁量に任せられる部分が多く、幅広い業務を手掛けることができるなどメリットもたくさんある。それにも関わらず、学生のほとんどは「安定性に欠ける」「知名度が低い」「待遇面が不安」といった理由から中小企業への求職を避け、人気企業ランキングの上位に入るような難関の大手企業を目指す傾向にある。
しかし、そういったイメージや思い込みだけで就職活動をしていると、魅力ある企業や自分に合った企業を見逃してしまいかねないし、内定獲得もおぼつかない。そこでお勧めしたいのが、中小企業の会社説明会だ。中小企業庁などが中小企業との出会いをサポートする合同就職説明会を開催しているし、情報提供もしている。中小企業家同友会の就職情報サイトでも会社説明会の開催情報をゲットすることができる。大手を中心に見ていても、志望業界や志望企業の周辺業界で魅力的な中堅・中小企業を「押さえ」としてエントリーしておくのは悪くない戦略と言える。
合同説明会ではできるだけ多くの企業を見て回る
合同説明会は一度に多くの企業に触れる貴重なチャンス。事前申し込みが必要な場合もあるが、ほとんどの企業は当日ブースに行けば説明会に参加できる。志望企業はもちろん、その場で興味を持った企業や関心のない企業にも積極的に足を向け、先入観を捨てて話を聞いてみよう。数多くの企業を見ることは決して無駄ではない。新たな企業や業界と出会うことで就職活動の幅が広がるだけでなく、広い視点で志望業界や企業を見直すこともできるはずだ。
また、比較的早い時期から開かれている企業の「オープンセミナー」を利用するのも手。オープンセミナーは企業や業界について学生に理解してもらうことを目的としており、選考に直接関係なく開催されるため、企業の情報収集にはもってこいだ。
意識しだいで会社説明会はプレ面接としても活用できる
面接は実際に経験して場数を踏み、慣れることが一番。本命の面接にぶっつけ本番で臨むのは絶対に避けたい。そこで利用したいのが会社説明会。企業の社員や人事担当者と直接触れ合うことのできる会社説明会は、プレ面接の場として絶好の機会なのだ。
企業別説明会は、筆記試験や面接などの選考を兼ねて行われることが多い。志望企業の説明会の前には、面接のシミュレーションとして他の企業の説明会や合同説明会に参加しておくといいだろう。実際に面接を経験することはもちろん、企業の人に挨拶や質問をしたりブースに座ったりするだけでも、マナーの確認や練習になるはずだ。有効に活用しよう。