業界研究 介護・福祉
多様な介護サービスで高齢化社会を支える
業界キーワード
●介護報酬
介護サービスを提供する事業者が、サービスに対して受け取る報酬。原則として報酬の1割は利用者が負担し、残りの9割は保険料と公費でまかなう介護保険から支払われる。3年に1度見直される。
●社会保障と税の一体改革
社会保障の充実・安定化と、そのための安定財源確保・財政健全化の同時達成を目指す政策。2012年8月に関連法案が成立。これにより消費税法の一部が改正され、2014年以降の消費税増税が濃厚となった。その後、2013年10月に現行5%の消費税率を2014年4月より8%に引き上げることが閣議決定。2015年10月には10%への引き上げが予定されている。一方で、増税と一体とされた社会保障改革は多くが棚上げされ、先送りされている。
●地域包括ケアシステム
高齢者や障害者が住み慣れた自宅や地域で安心して暮らせるように、必要なサービスを提供する仕組み。地域住民のニーズに応じて、医療(かかりつけ医、訪問介護など)、介護(介護保険サービスによる在宅ケア)、介護予防(健康・生きがいづくりなど)、住宅整備(自宅のバリアフリー化、高齢者向け住宅など)、生活支援(見守り・声かけ、緊急通報など)の5つのサービスを関係者が連携して一体的に提供することを目指している。