業界研究 家電・電機・精密機器
先端技術で快適な暮らしを提供
業界キーワード
●スマート家電
スマートフォンで操作できる家電。2012年8月にパナソニックが初めて投入した。エアコンでは外出先からの遠隔操作、冷蔵庫では省エネ状況の確認、健康機器では測定データの管理などが可能。
●4Kテレビ
フルハイビジョンテレビの4倍の画素数を持つ高画質テレビ。横方向の画素数が3840(約4000)個で、1000は1K(キロ)という単位で表されることから「4Kテレビ」と呼ばれる。2013年現在、ネット上では4K対応のコンテンツが多数公開されているが、テレビ放送では衛星放送の一部にとどまっており、コンテンツ不足が課題とされている。
●有機ELテレビ
液晶やプラズマではなく、有機EL(エレクトロ・ルミネッセンス)をディスプレイに使用した次世代型テレビ。有機ELは低電力で高い輝度を得ることができ、視認性、応答速度、寿命、消費電力の点で優れ、薄型・軽量化にも適している。課題は大量生産による低価格化。先行する韓国のサムスン電子、LG電子を追い、日本の家電メーカーも量産技術の開発を急いでいる。
●MPS(マネージド・プリント・サービス)
複合機など事務機器の運用・管理を一括して請負い、印刷関連コストの削減や作業の生産性向上につなげるサービス。先進国の事務機器市場の成熟にともない需要が拡大している。先行する海外勢を追い、国内企業も新たな収益源としてMPS事業の拡大を急いでいる。
●BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)
人事、財務・経理、調達・購買、カスタマーケア(コールセンター)といった企業の内部業務を外部に委託する経営革新手法。自社で業務を行うよりもコストを低く抑え、経営資源を主力事業に集中させて生産性の向上を図ることができるというメリットがあり、日本でも市場を拡大している。