業界研究  家電・電機・精密機器

先端技術で快適な暮らしを提供

業界トピックス

高機能・高付加価値の家電開発競争が激化

地球環境に配慮した省エネ性能はもちろん、スチーム機能のついたオーブンレンジ、内釜の素材や形状などに工夫を凝らした炊飯器、人の動きを感知して風を送るエアコン、ウイルスの作用を抑えカビ菌を除去するイオン発生機など、高機能・高付加価値の家電商品は不況の中でも堅調に推移。最近では、スマートフォンを通じて機器の制御や省エネ状況の確認ができる「スマート家電」、フルハイビジョンの4倍の画素数を持つ「4Kテレビ」にも注目が集まっている。今後も買い替え需要の先食いを狙った家電メーカーの新製品開発競争は激化する見込みだ。

 

再生可能エネルギーが重電メーカーの新たな収益事業へ

原子力の代替エネルギーでは火力が最有力だが、風力や水力といった再生可能エネルギーの重要性が再認識され、欧米に比べて出遅れていた国内市場の拡大が期待されている。水力発電については中国、中南米、インドなど海外での需要も見込まれるという。これを受け、重電各社は再生可能エネルギー分野での増収を目指し、普及が確実視される風力や水力の発電事業を強化。技術開発や発電システム製造工場の建設、国内外の企業との連携などを急ピッチで進めている。

 

「ミラーレス一眼」競争が激化

展開するミラーレス一眼は、一眼レフよりも小型で軽量なデジタルカメラ。先行するパナソニック、オリンパス、ソニーに続いてニコンやキヤノンも商品を投入し、各社間の競争は激しさを増している。2012年には国内一眼レフ市場の約4割を占めるまでに成長し、韓国や台湾などでもシェアを拡大している。しかし、欧米市場では普及に遅れが見られ、世界全体のシェアは2割程度にとどまっていることから、海外需要の拡大が今後の課題となっている。

 

 


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