業界勢力図 旅行・ホテル
ホテル ~ 国内高級系、不動産系は改装、開業が活発化。御三家はアジア進出へ
ホテル業界主要企業&最新動向(国内高級系・不動産系)
●国内高級系
帝国ホテル、ホテルオークラ、ニュー・オータニ、藤田観光(椿山荘、ワシントンホテルなど)、ロイヤルホテル(リーガロイヤルホテルなど)、パレスホテル(皇居前の名門ホテル)
●不動産系
三井ガーデンホテルズ(三井不動産)、ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツ(三菱地所グループ)
近年、高級ホテルや不動産系ホテルでは開業や改装の動きが活発化している。2012年に皇居前のパレスホテルが建て替えを終えて新規開業。藤田観光はフォーシーズンズホテルズ&リゾーツとの業務提携を解消し、高級宴会場の椿山荘を宴会場・婚礼場とホテルとを統合したホテル椿山荘東京として2013年に再スタートしている。ロイヤルパークホテルズアンドリゾーツは宿泊特化型の新ブランド「THE シリーズ」への既存ホテルのリブランドや開業を進めており、2013年に汐留のロイヤルパーク汐留タワーをロイヤルパークホテル ザ 汐留として改装オープンしたほか、名古屋に同シリーズのホテルを新規開業。三井ガーデンホテルズは2014年に大阪、京都、2017年に名古屋で新ホテルの開業を予定している。2013年からは外資系高級ホテルの開業も相次いでおり、競争は一層激しくなると見られる。
一方、老舗高級ホテル御三家はアジアを中心とした海外展開に動いている。ホテルオークラは新設した最高級ブランド「オークラ プレステージ」でタイや台湾に進出し、ニューオークラも2012年に中国へと進出。帝国ホテルは2014年をめどにシンガポールか香港のいずれかに営業拠点の新設を検討している。
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