業界勢力図 ゲーム・アミューズメント
アミューズメント ~ 映画は邦画が好調、パチンコ・パチスロは事業多角化が加速
アミューズメント業界主要企業&最新動向(映画・パチンコ・パチスロ)
●映画
東宝、東映、松竹(以上、制作・配給・映画館運営)、アスミック・エース、ギャガ、角川映画、ショウゲート(以上、制作・配給)、イオンエンターテイメント、ユナイテッド・シネマ、東急クリエーション(以上、映画館運営)
●パチンコ・パチスロ
セガサミーホールディングス、SANKYO、三洋物産、京楽産業(以上メーカー)、マルハン、ダイナムジャパンHD(以上ホール運営)
2012年度の映画市場では、東宝が「BRAVE HEARTS 海猿」「テルマエ・ロマエ」「踊る大捜査線 THE FINAL」「おおかみこどもの雨と雪」などヒット作を多数配給。「TOHOシネマズ」などの5OO超のスクリーンを強みに、安定した興行成績とシェアで国内他社を圧倒した。2013年7月、イオンシネマズとワーナー・マイカルが統合し、映画館の名称を「イオンシネマ」に統一。スクリーン数では東宝系を超える規模となり、入場者の拡大を狙っている。イオンエンターテイメントやユナイテッド・シネマ、東急クリエーションは映画以外の映像コンテンツ上映(ODS)にも力を入れている。一方、松竹は映画や演劇よりも不動産で稼ぐビジネスモデルへとシフトしており、2013年4月に歌舞伎座の建て替えを完了。劇場の歌舞伎座と、29階建てのオフィスタワー・歌舞伎座タワーからなる複合施設「GINZA KABUKIZA」をオープンしている。
長きにわたり市場の縮小が続くパチンコ・パチスロ業界は、遊技機メーカー、ホール企業ともに事業の多角化を加速。セガサミーホールディングスはカジノを含む複合型リゾート施設の運営事業への参入の意思を表明し、京楽産業はアイドルグループAKB48の商標を抑えるなど、各社それぞれの戦略で生き残りを図っている。
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