ここが重要ポイント! 女性の就活
OG・OB訪問は重要な情報源
前ページで、企業選び、職種選びのポイントを記した。高齢化、労働人口の減少、女性の戦略化などに対応して、企業側もいろいろな制度を設けているのだが、ここに重要な落とし穴が存在する。企業内で制度は整っていても、それが実際社員によって利用されているかどうかとは別、という点だ。いくらフレックス制度などがあっても誰も利用していない、事実上利用できないのでは制度はないも同然。
企業説明会などでは、こういったことはなかなか聞きにくいし、一歩間違えると「この学生は会社に貢献することより、福利厚生のことばかり考えている」と誤解されてしまう可能性もあるので、注意が必要だ。
こういう時に頼りになるのが、その企業で実際に働いているOG・OBの存在。特に女性社員の方に話を聞くと、その企業のリアルな姿が浮かび上がる。OG・OB訪問での質問ポイントは以下。
・女性の各職種コースでの人数、社員の中での割合
・各種制度の存在と、実際の取得率・利用率
・職種コースのメリット・デメリットや変更、変更後の待遇
・育休後の異動や待遇
この際も、「福利厚生のことばかり考えている」という印象を持たれないように、「御社に貢献したい、結婚しても長く働きたい」という意思を明確に伝えた後で質問するようにしよう。数値や企業からの発信に表れない部分をヒアリングする、という姿勢でOG・OB訪問に臨んでほしい。