データと感覚値から読み取る「2015年卒の就活動向」

実際どうなる? 2015卒向け企業の採用動向

では、実際に企業の2015年卒向けの採用はどのようになるのだろうか? いくつかのデータより読み解いていこう。

 

日経就職ナビを運営しているディスコが発表した「採用活動に関する企業調査」(2013年7月)では、10%程度の企業が、採用が「増える」と回答しているという。逆に「減る」と回答している企業は5%弱。2013年の決算で好業績をあげた企業、特に円安の恩恵にあずかれる輸出型の業種は採用増に期待が持てそうだ。

また2014年卒の採用を増やした銀行、証券などの金融は2014年同様に採用意欲が高く、住宅・建設・インテリアなど震災復興や東京オリンピック需要が見込まれる業種も継続して採用が増えるだろう。外食や流通など、サービス業も採用意欲が高い。

 

ただし、前述した通り、企業はむやみに人が欲しいわけではなく、質の高い人材を採用したいと考えている。そのためディスコの同調査では、今後は「大学との関係強化」や「自社セミナーの企画運営」「インターンシップの実施見直し」などに前年以上に力を入れていくという結果となっている。この結果からは、質の高い学生に早い段階で直接出会いたいという企業の気持ちと、大学との関係を強化して、ある程度のレベルの大学をしっかりターゲティングし、そこから質の高い人材を集めたいという思惑が見て取れる。

 

 


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