面接の極意
「内容」勝負の個人面接 〜 三大質問
学生1名に対し、面接官が1〜数名対応する個人面接は、提出したエントリーシートや履歴書をベースに面接官が質問をするもの。最近では、エントリーシートや集団面接では見ることができない人柄などを深く知るため、個人面接をより重視する企業が増えている。「志望動機」「自己PR」「学生時代に打ち込んだこと」のいわゆる三大質問は必ず問われるので、しっかり準備しておこう。また、個人面接では学生の話の内容が問われるため、深く掘り下げた企業研究と自己分析が欠かせない。企業研究に関しては、企業発行のパンフレットや会社案内はもちろんのこと、有価証券報告書などで客観的な企業データ等の情報も入手しておくと、ライバルを一歩リードできる可能性大。
志望動機
・「なぜこの業界を志望するのか」「なぜこの職種を志望するのか」に加え、必ず「なぜこの会社を志望するのか」を明確にすること。意外に「なぜこの会社か」を見逃している学生が多い。「同業他社でもいいのでは?」という面接官の質問に明確に答えられるようにしよう。
・そのためには、会社案内や企業のホームページだけでなく、新聞・雑誌などのメディア情報にも目を通し、徹底的に業界・企業研究を行うことが必要。志望企業の最新動向チェックや同業他社との比較には、法律で定められた客観的データである有価証券報告書をチェックするのもいいだろう。
・上記をふまえた上で、「なぜその会社を志望するのか」を熱意を持って伝えよう。自分と志望企業(あるいは商品)との接点を示すエピソードなどを用意できれば、さらに志望度の高さがアピールできるはずだ。
自己PR
・まずは小さかった頃から現在までの自分をじっくり思い起こし、自分史を作ってみよう。
・家族や幼馴染みや親友など自分の過去を知る身近な人に、自分の長所・短所、性格などを聞いてみよう。
・自己PRは、自分で話してみて1分〜1分半程度のボリュームにまとめよう。
・導きだした長所などの結論については、必ず根拠となる具体的なエピソードを添えて資質を証明しよう。
・面接官が興味を覚えるキーワードやエピソードをうまく散りばめよう。
学生時代に打ち込んだこと
・打ち込むものは、サークルでも趣味でもアルバイトでも何でもいい。肝心なのは、それに打ち込んで、何を学び、どんな成果を得て、それがビジネスに(あるいは今後に)どう役立つか、という点。
・必ずしも学生時代の体験は特殊なものである必要はない。面接では、他の人の体験していない特殊な体験を出せばいいと誤解されがちだが、重要なのはその体験から何を学んだかという点。面接官は体験自体には興味はない。
・失敗談であってもかまわない。それでどんな教訓を得て、どう修正し、どんな結果が出たかを語ることが重要。可能であれば、学生同士の間での経験ではなく、社会との関わりが語れればさらにいい。