就活必須アイテム
スマホ・タブレットの効果的利用でスマート就活を
ここでは、近年、就活生のほとんどが所有しているスマートフォンやタブレット。これらの機器を駆使し、就活の効果・効率を高める手法について触れてみたい。単に「いつでもどこでも企業説明会の予約ができる」といったことにとどまらない、一歩進んだスマホ・タブレット活用法だ。もちろん落とし穴もある。いいこと、悪いことをキーワード的に列挙して、ポイントごとに紹介していくので、自分に合った使い方をしてほしい。
いつでも、どこでも化
従来のPCの延長線上の使い方を「いつでも、どこでも」化すること。企業説明会予約やスケジュール管理、企業へのエントリーはもとより、志望企業の情報収集、自己分析や自己PRのアイデアづくりなど、就活生がまとめなければならないことをスマホやタブレット+アプリでいつでも、効率的に行っていくことだ。メモやアイデアツール系アプリを利用して、従来、家で行っていた作業を持ち歩いて、いつでもどこでも行うことがこれにあたる。
特に面接後などの帰り道、電車の中でスマホに質問事項と実際の答え、反省点、修正の方向などを手早くメモすると効果的なことが先輩たちの利用法ではっきりとした。
コミュニケーション、情報収集の効率化
SNSなどのソーシャルサービスを用いて、企業や就活仲間と情報を共有したり、連携したりすること。コミュニケーションの効率化だ。いわゆる「ソー活」がこれにあたる。OB訪問などの効果的な進め方も含まれる。FacebookやLineなどSNSサービスは今や学生の間でも一般的。それらを用いて就活をより充実したものにしようとする手法がこれだ。
先輩たちの利用法の中で特に目を引いたのは、同じ業種を目指す、説明会や面接で会った就活仲間とSNSでつながり、独自にグループをつくって顔の見える同士、知っている同士で、業界情報や受けている会社の情報を共有していた事例。こういった利用法により、従来よりも正確な情報で精度高く就活でき、なおかつ志望業界の現段階での情報が入手できる。これはぜひ実行してほしい。
就活生がやるべきことの物理量は変わらないー優先順位が重要
いくら最新機器で武装しても、就活で学生がやらねばならないことは変わらない。情報がたくさん集まるようになった分、情報整理に時間を割かれ、肝心のESがおろそかに……という就活生も多く見受けられる。自分にとって重要な情報は何か、しっかり優先順位をつけて、切り捨てるところを切り捨てないと、やらねばならない作業ができないという本末転倒な状況も生まれる。この点は注意したい。
ダブル保存の励行を
もう一つ、忘れてはならないことは、「機器は壊れる」ということ。エントリーのIDやパスワードをPCにしか保存していなかったため、余分な苦労をした、という先輩たちが多くいる。少なくともこういった重要な事項は少なくともクラウドのドライブと機器のストレージにダブル保存しておこう。理想的なのは、もちろん紙に書いて保存しておくこと。紙はそう簡単には壊れない。
「なんでこの機器を使うの?」意識
PCをはじめて手にしたときのことを思い出してほしい。うれしさのあまり、いろいろなことすべてをPCでやろうとして、時間がどんどんかかってしまい、結局は「ノートでやっておけば良かった」という経験をした人は多いだろう。スマート就活もこれと同じことが起きている。機器を利用する目的は、就活の効果・効率を高めること。それを忘れないようにしたい。ITだけに頼るのではなく、従来の紙を利用した方が早ければ、紙を選択するのが当たり前。それぞれのツールの特性を踏まえて「使い分け」をしっかり考えて使用するのが重要。新しいモノ好き、メカ好き男子は特に意識してほしい。機械に「使われる」のではなく、こちらが「使いこなす」のだ。