筆記試験対策
小論文・作文の基本ルール
小論文・作文テストでは、読み手への配慮も重要だ。どれほど論旨の一貫した小論文、素晴らしい構成の作文を書いたとしても、誤字・脱字や用語・名称の間違いなど、基本ルールが守られていないものは問題外。それ以外にも、小論文・作文を書く上での基本ルールはたくさんある。次に紹介する基本ルールを頭に入れて、普段からそれにのっとって書く練習をしておこう。
【誤字・脱字をなくす】
パソコンで書くことに慣れていると、いざという時に漢字が出てこないことも多い。あやふやな漢字は辞書で確認し、きちんと書けるようにしておこう。
【用語や名称は正確に書く】
特にマスコミ業界では、用語や名称に間違いがあると、能力以前に適性を疑われてしまう。時事問題で出てくる用語や名称は正確に覚えておくこと。
【数字の表記を統一する】
原則として、縦書きの場合は漢数字、横書きの場合は算用数字を用いる。ただし、「二者択一」などの慣用句、「数十人」など概算の数字は、横書きの場合でも漢数字で書く。横書きの場合、数字は1マスに2字まで入れる。
【読みやすい字で書く】
上手でなくても、丁寧に読みやすい字を書くことを心がけよう。「ソ」と「ン」、「シ」と「ツ」の違いも明確に。
【一文が長くなりすぎないようにする】
一般に、一文の長さは40~50字程度が読みやすいとされる。最長でも一文あたり80字程度に抑えるようにしよう。
【適切な段落分けをする】
段落分けのない文章は読みづらいが、単に改行すればいいというものではない。主張や意味のまとまりごとに段落を区切るようにしよう。
【話し言葉、流行語、俗語は使用しない】
うっかり使ってしまいがちな学生言葉や略語、「れる」「られる」の使用にも気をつけること。
【文体を統一する】
小論文では「~だ」「~である」という常体、作文では「~です」「~ます」という敬体を用いるのが一般的。常体と敬体を混ぜず、必ず1つの文体で統一すること。なお、どちらも自分のことは「私」とする。
【テーマに沿って書く】
与えられたテーマにきちんと答えていることが大前提。
【5W1Hを意識する】
5W1Hの、Who(誰が)、 What(何を)、When(いつ)、Where(どこで)、Why(どうして)、How(どのように)を意識すると、わかりやすく具体的な文章になる。
【指定文字数、制限時間を守る】
字数や時間は企業によって異なるが、400字程度なら30〜40分、800字以上なら50分〜60分が目安。最後に誤字・脱字や字数の確認、文章を推敲する時間をとれるように、時間配分を考えて書こう。また、字数をオーバーするのも少なすぎるのもNG。指定文字数の8〜9割は埋めること。