筆記試験対策
一般常識・時事問題は頻出事項をおさえる
一般常識・時事問題では、中学・高校で学んだ教科や、社会情勢に関する知識が問われる。このテストでは知識の有無に重点が置かれており、問題自体の難易度はさほど高くはないことが多い。ただし出題範囲が広いので、頻出事項をおさえ、いかにミスなく答えるかが得点アップのカギとなる。ここでは、一般常識・時事問題の出題傾向や対策法を紹介する。
一般常識・時事問題の出題範囲
一般常識・時事問題は記述式のペーパーテストが基本。専門業者の製品だけでなく、独自に作成したテストを使用する企業もある。
一般常識テストで最も多いのは、国語・英語・社会・数学・理科の5科目についての基礎学力を確認するもので、難易度は中学生〜高校生レベル。時事問題では社会への関心度を見るために、政治・経済・国際情勢・地理・歴史についての知識が問われる。
テストの内容は一様ではなく、出題範囲は広い。企業によっては、税金や社会の決まりごとに関する基礎的な用語、敬語やマナーなどの常識力を問われる場合もある。また、志望度の高さを見るために、業界・企業知識を問う問題が出題されることもある。
志望企業の過去の出題傾向をOB・OG訪問や就職課で問い合わせて調べておこう。
一般常識テスト対策
就職活動用の一般常識問題集を購入し、一通り解いてみて自分の弱点をチェックしたら、苦手分野を重点的に復習しよう。ただし、漢字の読み書きや単純な四則演算は、確実に得点を稼ぐことができる問題なので、おろそかにしないこと。科目別の一般的な出題項目は以下。理数系は適性検査と重複する内容も多い。
【国語】
漢字の読み書き、四字熟語、対義語・類義語、同音異義語、ことわざ・慣用句の意味など。
【英語】
熟語、単語、同意語、ことわざ、穴埋め、英訳、和訳など。
【社会】
社会の基本的な仕組み、政治、経済、国際情勢、歴史、地理など。歴代首相・歴代内閣の名称や出来事、政治経済の基礎用語やトピック、首都名や時事略語などは頻出。
【数学】
四則演算、方程式・不等式、確率統計、関数など。
【理科】
化学、物理、生物、地学など。力学(てこや滑車)や化学式、自然・環境・科学技術に関する用語やトピックは頻出。
時事問題対策
試験問題は受験日の数ヵ月前に作成されるので、最新ニュースだけでなく、過去1年間の時事の流れをつかんでおくことが必要。日頃から新聞やインターネット、テレビのニュースをチェックすることは必須だ。市販の時事用語集や、月ごとの新聞記事をまとめた「新聞ダイジェスト」のような雑誌を利用して、効率よく知識を取り入れるのもいいだろう。テストでは時事問題や時事略語の説明を求められることが多いため、用語の意味をきちんと理解し、正確に説明できるようにしておくことが大切。事件等であれば、時系列で出来事を整理して把握しよう。
業界・企業に関わらず問われやすいのは、各政党の党首や政策、直近の選挙、民主主義や先進各国の政治体制、世界の経済トピックなど。芥川賞、直木賞、直近のベストセラー作品、国際映画祭受賞作品、ノーベル賞、世界遺産、流行語、スポーツの国際大会なども定番だ。
マスコミ業界では、社会問題はもちろん、文化、芸術、スポーツに敏感なことが大前提。と国放送局や新聞社では難易度の高い問題が出題されるので要注意。