筆記試験対策
SPI3以外の適性検査の種類と内容
多くの企業が「SPI3」を採用しているのは事実だが、それ以外の能力検査、適性検査も存在する。SPI3以外の適性検査もテスト方式にもペーパーテストとWEBテストの2種類が中心。志望企業がどのテストを採用しているかによって、対策は一様ではない。「そんなに筆記試験対策できないよ!」と思う就活生も多いと思うが、下記の概要を見ていただければ、SPI3を軸に対策をし、各検査のポイントとなっているところを補強すればいいということがわかる。適性検査の目的や種類、各テストの内容について見ていくことにしよう。
SPI3以外の主な適性検査
ペーパーテスト(マークシート)方式
●ENG ── 英語力が必要な職務で使用される英語能力検査。リーディングを中心に語彙・文法の理解力や文章の読解力を測定する。SPI3とのセットでテストセンター方式のWEBテストが行われる場合もある。
●CAB ── SEやプログラマーなどのコンピュータ職を対象とした適性検査。情報処理・システム企業で使用される。検査項目は、暗算・法則性・命令表・暗号の4種類の能力テストと性格テスト。
●GAB ── 総合職対象の適性検査。商社・証券・コンサルティングなどを中心に多くの企業が導入している。検査項目は、言語・計数の2種類の能力テストと性格テスト。
●IMAGES ── 基本的な能力を短時間で測定することを目的とした適性検査。大量採用をする企業や応募者の多い人気企業で使用されることが多い。検査項目は、言語・計数・英語の3種類の能力テストと性格テスト。
●SAB ── 営業職対象の適性検査。あらゆる業種に共通する営業職としての適性を測定する。検査項目は、言語・計数の2種類の能力テストと性格テスト。
●OAB ── 事務職対象の適性検査。検査項目は、機器操作能力(電卓を使用して計算問題を行う)、注意能力(数字データの間違いを短時間でチェックする)の2種類の能力テストと性格テスト。
●TAP ── 飲食業界や流通業界、金融業界で使用されることが多い適性検査。基本的な検査項目は、言語・計数・論理の3種類の能力テストと性格テスト。英語や事務適性などの検査がカスタマイズされたり、簡易版が用いられる場合もある。
●SCOA ── 大手企業の導入が多い。検査項目は言語・計数・論理・常識・英語の5種類の能力テストと性格テスト。常識問題には化学や地学などの難解な問題も含まれる。
●内田クレペリン ── 一桁の足し算を一定時間行い、その作業量や精度から性格や職務適性を判断する適性検査。運輸業界・製造業界・官公庁・医療法人・社会福祉法人などで多く使用される。
WEBテスト方式
●玉手箱 ── 業界・業種を問わず多くの企業が導入。検査項目は、計数・言語・英語の3種類の能力テストと性格テスト。
●WEB-CAB ── CABのWEBテスト版。検査項目はCAB同様、四則逆算・法則性・命令表・暗号の4種類の能力テストと性格テスト。難易度は高い。
●TG-WEB ── 難解版と簡易版が存在する。難解版はWEBテストの中でも難易度が高く、大手企業で応募者の絞り込みに用いられることが多い。検査項目は、計数・言語の2種類の能力テストと1~数種類の性格テスト。能力テストに英語がプラスされたり、性格テストだけが実施されるケースもある。
●リクルーティングウィザード ── 検査項目は、計数・言語の2種類の能力テストと性格テスト。地理やビジネスマナーも出題される。