筆記試験対策
適性検査の種類と内容
「適性検査」「SPI3」という言葉は知っていても、詳しい内容を知らない人は多いのではないだろうか。また、「適性検査=SPI3」というイメージが強いが、それ以外にもさまざまなテストがあり、テスト方式にもペーパーテストとWEBテストの2種類がある。まずは、適性検査の目的や種類、各テストの内容について見ていくことにしよう。
適性検査とは?
適性検査とは、言語的理解力・論理的思考力・数量的処理力(非言語理解力)などの「知的能力」と、行動特性・達成意欲・協調性・責任感といった人物の基本的な「性格」のどちらか、もしくは両方を測定するテストのこと。能力テストに社会・理科・英語・時事などの「一般常識」が含まれる場合もある。社会で仕事をする上で必要とされる能力や人物の特性(コンピテンシー)から、職業適性や組織への適応力を知るために行われる。
適性検査には専門業者の制作したものが利用される。代表的なものはSPI3だが、他にも職種に合わせて多くの種類がある。近年ではSPI3以外のテストを用いる企業も増えているため、志望企業がどのテストを採用しているのかを、あらかじめ調べておくことが必要だ。
適性検査の代表格「SPI3」
最も多くの企業で実施されている適性検査。旧バージョンのSPI2を改良したもので、2013年1月よりSPI3に一本化されている。
SPI3の検査内容には能力検査と性格検査があり、能力検査は言語分野と非言語分野(論理的思考・数量的処理)の2つに分けられている。性格検査のみ実施する企業もある。
SPI3は本来マークシート方式のペーパーテストだが、現在ではインターネット上で受けるWEBテストが多くなってきている。WEBテストは自宅や大学のPC(WEBテスティング方式)、企業(インハウスCBT方式)、テストセンター(テストセンター方式)のいずれかでパソコン受検する。テストセンターというのは、SPI3を開発したリクルートキャリアが全国主要都市に設置している会場のこと。このテストセンターでの受検結果は何度も使い回すことができるので、企業ごとに毎回受検する必要はない。