業界研究  造船重機・プラント・工作機械

高い技術力で国内外の産業や社会に貢献

業界の特徴

造船重機・プラント・工作機械業界は、国内の産業や社会基盤を支えるだけでなく、高い技術力で世界のエネルギー関連事業や産業の高度化に大きく貢献している。

 

造船重機業界は、造船で培った技術を活かして多角的に事業を展開する「総合重機」メーカーと、造船業に特化した「造船専業」メーカーに大別される。総合重機メーカーは、船舶をはじめ、鉄道車両、旅客機、発電設備、プラント(生産設備や大型機械など工場の稼働に必要な設備一式)、建設・産業機械、防衛装備、宇宙機器などの開発・製造を手がける。造船専業メーカーは、鉄鉱石や穀物などを運ぶバラ積み船、コンテナ貨物船、石油タンカーなどの商船、護衛艦、潜水艦などの艦艇といった船舶を建造している。

 

プラント業界は、プラントの設計や資材調達、施工を手がける。重電、鉄鋼、総合重機、水処理メーカーなどもプラント建設を手がけているが、専業で巨大プラント建設を一括で請け負う企業は「総合エンジニアリング会社」と呼ばれる。

 

工作機械業界は、自動車や航空機、建設機械、電子機器などの金属部品・製品加工に不可欠な工作機械(マザーマシン)を製造する重要な役割を担っている。溶接や機械の組み立て、塗装などの作業を人間に代わって行う産業用ロボット分野は、自動車の溶接などに使われる「多関節ロボット」と電子部品の取り付けなどを行う「電子部品実装機」に大別される。いずれの分野も自動車や半導体といった国内製造業の景況に受注が左右されやすいため、景気の先行指標としても注目されている。

 

 


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